FC2ブログ

    スポンサー広告

    スポンサーサイト

     ←サクラサク頃には 5 父になるのは(司サイド) →SS11 USスタイルのバレンタイン
    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。


    もくじ  3kaku_s_L.png ご案内
    総もくじ  3kaku_s_L.png 続ヤバい男
    総もくじ  3kaku_s_L.png 牧野・牧野・牧野(33話完)
    総もくじ  3kaku_s_L.png 中編
    総もくじ  3kaku_s_L.png パラレルワールド・ファンタジー
    総もくじ  3kaku_s_L.png 短編
    総もくじ  3kaku_s_L.png 雑記帳
    もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
    • 【サクラサク頃には 5 父になるのは(司サイド)】へ
    • 【SS11 USスタイルのバレンタイン】へ
    • TB(-)|
    • CO(-) 
    • Edit

    「続ヤバい男」
    第四章 サクラサク頃には

    サクラサク頃には 6 両腕を大きく拡げて

     ←サクラサク頃には 5 父になるのは(司サイド) →SS11 USスタイルのバレンタイン
    東の部屋で赤ワインを飲みながらまだ思い出し笑いをするオトコを、つくしは気味悪そうに横目で見る。

    「もう、止めなさいよ。大人気ないんだから」
    「そう言うけど、あいつの顔、ほんっとうに可笑しかったんだぜ?ポカンとしてよ」
    「あんたたち親子、そういう意地悪なトコそっくり。遺伝って怖いわ〜」

    司が先ほどから何度も思い返して笑っているのは、Tの事だった。昼下がりの代表室で小僧が生意気な事を言うから、オレ以上につくしにハートを掴まれてるくせにデカイ口叩くんじゃねぇよとズバッと言ってやったら、痛い所をつかれた純情な息子はキョドって真っ赤になってしまったのだ。

    「まぁ、女のタイプも遺伝て事だな」

    そう言ってにやけると、パチ〜ンと奥さんに背中をはたかれた。いつまでたっても肝心の話ができないでしょと、いい加減つくしも本気で怒り始めた。


    司にすれば、もし奥さんが今夜話しをする事に気乗りがしていないようなら、このままTの話でうやむやにしても良いとワザとつまらない話を続けていたのだが、生真面目なつくしはやはり約束を守ろうとする。それならと司も急に頑張って、真面目な顔をつくって奥さんを呼んだ。



    「その話すんなら、ココに来いよ」

    ソファーに座ったオトコは自分の膝を叩くが、真剣な話なのにそんな所には座れない。隣に腰を下ろすと、すぐさま膝裏を抱えあげられて横向きに抱っこされ、頬にチュッと大きな音のするキスまで落とされてしまった。

    『話し易くするためにやってくれてるんだろうけど、かえって照れてやりにくいって解ってんの?』と、呆れたつくしは心の中で突っ込みを入れた後、なんとか気を取り直して話し始めた。

    「今日のお昼ね、アタシが『家族』なんだから間違えんなよって、言ってくれたでしょ。すごく嬉しかった。なんか張り詰めてたのがさ、すごく楽になったよ」

    そこで一度、司の首に回した両腕にギュウッと力を入れて、大きな胸に抱きついてありがとうのハグをした。

    「でね、いろいろ話したい事はあるんだけど、先に一つ聞いていい?」

    そう前置きをしてから、司の思う『大きな家族』ってどんなものか尋ねた。すると、家族か・・そう言って、つくしの背中を優しく撫でながら、オトコは言葉を探して考え込んでしまったのだ。

    「家族ってこれまでに持ったこと無いから、よく解んねぇな」
    「じゃぁ、子供は欲しいの?欲しくない??」
    「・・・それはもっと難しい。10年や20年前ならモチロンって言ったかもしれないけど、今のお前のメンタルとカラダにかかる負担と、成功率を天秤にかけりゃ、何ともいい難いな」

    とっておきのワインを飲んでるくせに苦いものでも噛んでしまった様な顔をして、子供は一人いるけどな今まではあんまり関係なかったしなどと、Tが聞いたら絶対傷つく酷い言い方をする。



    暫く続きを待っていたのだが、司は黙り込んでしまったので、つくしが口を開いた。

    「治験の事と不妊治療の件は、もう心は決まってるの。これはやらせて欲しい。上手くいくかどうか全然自信は無いけど、アタシがだめでも、この研究データはきっと誰かのためになるでしょ?」

    そしてつくしは、抱きついたままの司の耳元で続けた。

    今回色々な事調べて初めて分かったのだけど、世界中には宗教的な理由で不妊治療を受けられない女性たちがたくさんいるらしい。そういう人達のためにも、母体と卵子そのものを若返らせるという、この治験の成果が出ればと思ったのだ。



    だけど、なかなか踏ん切りがつかなかったのは、これから話そうとしているもう一つの事の方だった。だから一旦カラダを少し離して司の綺麗な目をじっと見つめてから、自分の覚悟をもう一度確認した。

    「家族ってなんだろうね。遺伝子繋がりがなきゃダメなのかな?でも、司とアタシはそんなもんは無くても、二人だけど家族だよね?」

    ああ・・とだけ言って、今度は司の方がなんだか堪らなくなってギュウッと奥さんを抱きしめると、まだ終わってないよと言われる。

    「だからさ、家庭の必要な小さい仲間をウチに迎えるっていうの、どう思う?コレは治験とは別の話。ずっとアタシが踏ん切れなかったのは、ソコなんだ。こっちがダメならあっちとかって、順番をつけるのだと違うと思うからさ」



    つくしはそう言って、テーブルに置いたスマホを取り上げツイッターのアイコンをタップすると、短い詩の様なもの見せた。それは知らない国の誰かが書いた、ファミリーっていう意味はね・・という投稿だった。

    FamilyのFはFather、MはMother,そして残りのily はI LOVE YOUだというのだ。そこに父になる人と、母になる人とが居て愛情があれば、それが家族だよと書いてあった。

    家族を探している小さなヒトに司と一緒に愛情を注げれば、皆がもっと幸せになれるかもしれない。

    それは、これ以上ないほど司に愛されてつくしの世界が豊かに広がるうちに、彼女の中に自然に生まれた思いだったのだが、奥さんを一人占めしたがる司の反対もかなり覚悟して、この話を持ち出していたのだ。


    だけどその文章を読み終わったオレ様は、ほら見ろ言った通りじゃねェかと、偉そうに言い放った。

    「だからぁ、オレとお前が居れば家族だって言ってるだろ?さっきオマエが言ってた小さいヤツの事だけどな、ウチでは俺たちが両腕を拡げた中に入ってくるヤツが、みんな『家族』で良いんじゃねぇ?」



    ああ、アタシのオトコはなんて優しくて素敵なんだろう。

    また、惚れ直してしまうよ。


    つくしは、すぐ目の前にある司のくるくるの前髪に手を伸ばし、優しく掻きあげた。すると半分隠れていた大好きな目が、ただ真っ直ぐに自分を見つめているのにぶつかった。

    「キスしよう?」

    オトコの前髪をおさえたままそっとカラダを寄せ、ふたりはお互いのかけがえのなさを確認する様に、静かに口づけを交わした。




    ↓続きが読みたいなぁと思って頂けたら、ぽちっと宜しくお願いします↓
    にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
    *今回もお立ちより頂き、ありがとうございました。いつもあちこちぽちぽちと応援を頂き、感謝しています!第六話で、だいぶんパズルのピースが埋まって来ました。こちらのふたりもイイ感じの場面なのですが、一旦次は祝バレンタインの、続ヤバサイドストーリを先にアップいたします。時間は同じく深夜更新です。ではまた明日~♪

    関連記事


    総もくじ 3kaku_s_L.png 続ヤバい男
    総もくじ 3kaku_s_L.png 牧野・牧野・牧野(33話完)
    総もくじ 3kaku_s_L.png 中編
    総もくじ 3kaku_s_L.png パラレルワールド・ファンタジー
    総もくじ 3kaku_s_L.png 短編
    総もくじ 3kaku_s_L.png 雑記帳
    もくじ  3kaku_s_L.png ご案内
    総もくじ  3kaku_s_L.png 続ヤバい男
    総もくじ  3kaku_s_L.png 牧野・牧野・牧野(33話完)
    総もくじ  3kaku_s_L.png 中編
    総もくじ  3kaku_s_L.png パラレルワールド・ファンタジー
    総もくじ  3kaku_s_L.png 短編
    総もくじ  3kaku_s_L.png 雑記帳
    もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
    • 【サクラサク頃には 5 父になるのは(司サイド)】へ
    • 【SS11 USスタイルのバレンタイン】へ

    ~ Comment ~

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

    keikoさま、ありがとうございます♪

    こんばんは。いつもお立ち寄りいただき、ありがとうございます。

    ひょっとしたら初コメを頂いたのでしょうか・・?とても嬉しいです。

    このツイッターのお話は『ヤバい男』の終盤にも書かせてもらったので、どうしようかなと思いながら書きました。よかったとおっしゃっていただけると、嬉しいです。

    ただその内容そのものは、実話というか何年か前に実際に回っていたRTなのです。

    当時は賛否両論あったのですが、私もkeikoさまと同じでとても素敵だと思いましたので、きっとつくしも同じ様に感じてくれるのではないかと思ってこんなお話を書いてみました。

    はい、続きも頑張って書きますので、またご感想を聞かせてくださいませ。私も、楽しみにしています(*^_^*)

    拍手リプ:まあもさま(#^.^#)

    連投のコメ、ありがとうございます!

    運命の二人と感じていただけて、良かったです♪ふたりの家族感にも共感していただけてホッとしています。

    牧野・・を書いていた時もそうでしたが、これも微妙なお話なので結構びくびくもんで書いてますw

    暫くはこの方向で進みますので、よろしくお願いします(*^_^*)





    管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。
    • 【サクラサク頃には 5 父になるのは(司サイド)】へ
    • 【SS11 USスタイルのバレンタイン】へ
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
    #step0 {visibility:visible;z-index:1;}